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本稿では、いつもの旅行手配の実情やかかった費用といった、生々しい話ではなくて、最近思っていることを記してみたいと思います。




実は、旅行業への憧れみたいなものがある。
若いころは、ツアーガイドや添乗員という職業選択が頭をよぎったこともある。
しかし、結局旅行業界とは縁がないまま、大学では工学を学び、メーカーで技術開発を生業とする道を選んだ。


家族を旅に連れ出すにあたり、予算に限らず、行き先のバリエーションや現地での楽しみ方など、いろいろ考えながらやってきた。特に、嫁さんは日本の田舎を知らない人だったので、出会ってからはずいぶんと自然と四季を感じる旅にでかけた。1997年に嫁さんになる人と知り合って、今年で20年。11年前には子供ができたので、9年間は2人で、11年間は家族で旅行をした。横浜にも自然は多いが、やはり普段の生活環境はアスファルトで覆われているので、子供たちにも、日本の美しい四季の風景を見せてきた。


ところが最近、目的と手段が入れ替わりつつある。
旅行の手配や計画の工夫は、あくまで家族が楽しみ、自然を知るための手段でありツールであった。はずなのだが、手配そのものが楽しくて仕方がない。ここしばらくは、旅行の計画を立てること、安く遠くへ行く、見たこともないものを見る、初めての体験をする、そういった希少価値の探求が目的化されつつある自分がいる。
一度行って満足度の高かったホテル、美しかったあの場所、そこにもう一度行きたい、2度3度行きたい、という要求が家族にはあるのだが、個人的には完成された旅行プランのトレースは少々つまらない。


たとえ近くても、安くても。
たとえ1日しかなくても。
1生に1度きりの体験をしてもらいたいと思う。それが旅だから。

それを思うようになった時。
家族以外の人の旅行プランを考えたくなった。


旅行プランの立案は、旅人の嗜好や背景を知れば知るほど、複雑で難しくなる。要求値も高まるが、選択肢はそれ以上に多いからだ。本当に満足の行く旅をセッティングするのには、多くの労力がかかる。
一方で、自分が楽しむのにつかる直接経費以外の支出を、許容できる人はとても少ない。

それは、この理想が仕事としては成り立ちにくいことを示している。


旅行会社は、個人が比較的簡単にそこそこの価格で楽しめる旅行を大量に提案し、巧みに手数料を霞めとることで、ビジネスを成立させている。実際のところ、代理店手数料は15%くらいある(20万円の旅行なら3万円くらい)というのが実感だ。


その手数料で、より個人の実情に適った、人生で1度きりの旅を実現するために、私になにができるだろうか。継続性がなければ、ビジネスではない。この思いがビジネスとして実現する日はくるのだろうか。

まだまだ考える日々がつづく。





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